【SFC修行2018-final】プラチナ達成で楽しかった修行もこれにて完結。これからSFC修行を始める方へ、私の修行データとやってみて分かった事いろいろ公開。
3回のシンガポールへのSFC修行で50,000PPを達成し、プラチナステイタスに到達しました。
今回でSFC修行編は最終回なので、振り返りとやってみて思ったことを書き記します。
目次
3回の修行を数字で振り返る
ここまでの修行について簡単に振り返りたいと思います。
修行コース OKA-SIN-FUKタッチ
私の修行コース立案の条件は、
- 名古屋セントレアを発着
- 土日完結
- 海外路線
の三つです。これを元に考えた修行コースが以下になります。
- 名古屋→那覇(プレミアムクラス)
- 那覇→成田
- 成田→シンガポール(プレミアムエコノミー)
- シンガポール→成田(プレミアムエコノミー)
- 成田→福岡
- 福岡→名古屋(プレミアムクラス)
このコースで獲得できるプレミアムポイント(PP)は、
- 17,595PP
となります。細かい内訳は以下の通りです。
私が選んだ修行コースは、一般的にSFC修行で有名なOKA-SINタッチの変則形で「OKA-SIN-FUKタッチ」です。本当はOKA-SINタッチとしたいのですが、那覇まで行くと土日完結できないため、福岡経由としています。
こちらの詳細については、以下の記事を読んでみてください。
トータル3回の修行プラン
春に行ったウォルト・ディズニー・ワールド・リゾート(WDW)旅行で獲得したプレミアムポイントが、
- 5,296PP
あったので、SFCが取得できるプラチナステイタス到達の50,000PPまで、残り44,704PPが必要でした。
OKA-SIN-FUKタッチ2回では足りず(35,190PP)、3回だと大幅にオーバー(52,785PP)となります。そこで、せっかくシンガポールに行くなら一度ぐらいは観光したかったので、以下のように3回の修行を実施することにしました。( )内は獲得できるPPです。
- 単純SINタッチ+観光(11,508PP)
- OKA-SIN-FUKタッチ(17,595PP)
- OKA-SIN-FUKタッチ(17,595PP)
計画通りに行けば、この3回の修行でプレミアムポイントの合計は、
- 51,994PP
となる予定でした。
結果的に3回の修行で完結はしたのですが、いずれの回もいろいろな問題が発生しました。なかでも、3回目の修行では「ボーイング787の機材点検」により福岡→名古屋便が欠航してしまったため、計画の見直しが必要になりました。
成田から直接名古屋に帰っても、50,000PP以上にできる方法があったので事なきを得ましたが、最終的には、
- 50,214PP
と、かなりギリギリのゴールとなりました。
福岡便欠航については、以下の記事も読んでみてください。
修行にかかった費用
SFC修行にはお金がかかります。ただ、この費用は貯めたマイルを「ANA SKY コイン」に交換して支払うことができるため、現金を支払うことなく修行することは可能です。
SFC修行では、コストの指標として「PP単価」と言われるものがあります。
PP単価(円/PP)=航空券代(円)/獲得したプレミアムポイント(PP)
これは、「1プレミアムポイントを獲得するために、いくらお金がかかるか」という意味です。一般的には「10円/PP」が目安とされています。
私の場合、3回分の航空券購入にかかった費用は、
- 459,440円
となりました。
3回の修行で獲得できたPPは、
- 44,918PP
だったので、PP単価を計算すると、
- 10.2円/PP
となりました。計画では10円/PPを切る予定でしたが、3回目の福岡便の欠航をカバーしたことで10円/PP以上となってしまいました。
ただ、マイナス側に働く問題もあれば、プラス側に働く問題も発生します。そのひとつが、1回目のシンガポールからの帰国便で起きた、急な機材変更です。
変更後の機材ではプレミアムエコノミー席がなかったため、エコノミーへグレードダウンされることになり、その差額が払い戻されました。しかも、現地で、シンガポールドルで494S$を現金払い(^^;)
1シンガポールドル(S$)=82円とした場合、約40,000円となります。そのため、これを考慮すれば、
- 9.3円/PP
となるので、かなり効率よく目標達成できたことになります。
この時の詳細は以下の記事を読んでみてください。
修行でのマイル収支
今回の修行に必要な費用459,440円を全てANA SKY コインで支払うこともできたのですが、約4万をお小遣いから支払いました。
SFC修行は「家族でWDWへ行きやすくするため」という理由づけをしていますが、多少(?)は自分自身が楽しみたいから始めた部分もあります。そういう意味で、家族で使うために貯めたマイルにできるだけ手をつけないように、という気持ちはありました。
そんなことを思いつつ、18,000マイルを使ってビジネスクラスにアップグレードしちゃったりしてるんですけどね(^^;)
使ったマイル
では、具体的なマイルの収支です。
私は「ANA VISAワイドゴールドカード」を所持しているのでANA SKY コインへの交換レートは1.6倍です。
ANA SKY コインに交換するために利用したマイルは、
- 260,000マイル(=416,000コイン)
です。
さらに、3回目のシンガポールからの帰国便を18,000マイルでビジネスクラスにアップグレードしたため、マイルの支出は合計、
- 278,000マイル
となりました。
貯まったマイル
SFC修行ではANA SKY コインは使って、普通に航空券を買うことになるので、搭乗マイルがつきます。3回の修行で獲得したマイルはそれぞれ以下のようになりました。
- 1回目 単純SINタッチ 8,762マイル
- 2回目 OKA-SIN-FUKタッチ 12,064マイル
- 3回目 OKA-SIN変則タッチ 12,705マイル
この3回の合計は、
- 33,531マイル
となりました。使ったマイルの10%以上は戻ってきたことになります。
一応補足しておくと、2回目終了時点で「ブロンズステイタス」に到達していたこともあり、3回目のボーナスマイルが増えたため、2回目より多くマイルが獲得できています。
やって気づいた改善点
さて、数字的な振り返りの次は、SFC修行を終えて「もっとこうしても良かったかな」と思った改善点を挙げてみます。
シンガポール以外の選択
結局、SFC修行にはお金がかかります。目安の10円/PPで考えても、キャッシュで50万、ANA SKY コインで支払う場合は312,500マイル(1.6倍交換)必要になります。
これだけのお金(もしくはマイル)を使うのであれば、シンガポールだけではなく、もっと他の国へ行っても良かったかと思います。具体的にSFC修行の海外路線として有名なのは、シドニー、クアラルンプールがあります。
同じ場所でやりこむか、いろいろな国を楽しむか、自分にあったスタイルを選ぶのがいいです。
ちなみに、私の場合はシンガポール3回の方が性格上あっていました。いろいろ行くのは調べたりするのも面倒臭いですしね。シンガポールのチャンギ空港は3回行っても、全然飽きなかったです。
修行シーズンを考える
とにかく台風・大雨にヒヤヒヤさせられる修行でした。1回目は西日本豪雨に重なり、2回目は逆走台風、3回目は大阪に大きな被害をもたらした台風21号。どれもギリギリ影響を受けなかったですが、飛行機がいつ欠航」になるかヒヤヒヤしていました。
今年がたまたまっていうこともありますが、やはり台風シーズンの夏から秋にかけては、修行は避けたほうがいいかもしれません。
プレミアムポイントの積算は、1月から12月の間です。この期間に獲得したプレミアムポイントで、翌年の4月から1年間のステイタスが決まります。私のようにOKA-SINタッチをやるような場合は、やはり積算開始の1月からスタートをするのが理想的です。沖縄路線が空いている時期にやったほうが、運賃が下がります。一方で、修行を開始する人も当然増える時期なので、安いチケットを入手する競争率は高くなることが予想されます。
早く修行を終えて、4月から事前サービスを受けられるようにしておいたほうが、プラチナステイタスの効果を長く利用できます。
プラチナステイタスを保有できる時期を考慮する
SUPER FLYERS CARD(SFC)を持てば特典航空券が取りやすくなると思い、SFC修行を始めました。しかし、ネットで情報を集めると、SFCよりも「プラチナステイタス」の方が特典航空券は格段に取りやすいそうです。
そのため、「プラチナステイタス」のサービスを受けたい時期を考慮して、SFC修行を開始する時期を考えた方がいいかもしれません。
例えば、今年WDWへ行った我が家ですが、来年も行くかと言われればNoです。もちろん行ければ行きたいですが、WDWはチケット代が高いですし、単純に旅行するだけで結構なお金がかかります。2018年の次は、3年後の2021年ぐらいが適当かなと勝手に思っています。
2021年の特典航空券を取れるのは、1年前の2020年です。特典航空券がとりやすい「プラチナステイタス」を2020年に保持するためには、2019年に50,000PPを獲得する必要があります。
つまり、2019年1月〜12月の間に50,000PPを達成すれば、
- 達成した時点から2020年3月までプラチナステイタスの事前サービスが受けられる
- 2020年4月から2021年3月までプラチナステイタスのサービスが受けられる
「WDW旅行で獲得したプレミアムポイントを捨てるのはもったいない」という理由で始めたSFC修行なのでしょうがないのですが、もう1年後に始めてもよかったかもしれませんね(^^;)
最後にチャンギ空港のオススメ寝床
SFC修行編の最後に、チャンギ空港でオススメの寝床をご紹介します。
3つのラウンジを経験したが・・・
今回の修行では、チャンギ空港で3つのラウンジを経験しました。
・SATS PREMIER LOUNGE
プレミアムエコノミーのチケットを持って入れば入れるラウンジです。ここでタイガービールの美味しさに気づかせていただきましたが、シャワー室が少し残念でした。
・PLAZA PREMIUM LOUNGE
アメリカン・エキスプレス・ゴールドカードを持っていると入会できる「プライオリティ・パス」で利用ができるラウンジです。
SATSより1ランク上のラウンジという感じでした。シャワー室がキレイなのが何より素敵でした。
・SilverKris Lounge
ビジネスクラスの搭乗券を持っている人が利用できる、シルバークリスラウンジ です。上の二つと雰囲気が全くことなり、上品なラウンジでした。もう一度、行ってみたい・・・。
このようにチャンギ空港で3つのラウンジを利用しましたが、ぐっすり寝れるような椅子は少ないです。
このような一人掛けの椅子がメインなので、横になることは難しいです。PLAZA PREMIUM LOUNGEにはファミリーで座れるようなソファーがありましたが、人気のためなかなか利用できません。
SATSでは椅子を動かして、二つの椅子でベッドのようにして横になっている人はいましたが、係の人にそのうち声かけられるんじゃないでしょうか。
ラウンジよりも空港内にオススメの場所
空港内をぶらぶらしていて何箇所かあったのですが、ビーチチェアーが置いてある場所もあります。
ターミナル2の折れ曲がっているところなので、少し奥に歩いて行く必要があります。
ビーチチェアーがいくつも並んでいて、皆さんすごくくつろいでいます。当然人気がある場所のようで、いつ見ても満員でした。ちなみに、写真を撮った時間は午前4時ごろです。
ターミナル1へ行った時にも、同じようなビーチチェアーが置いてあるところがあったので、探すといろいろありそうです。
ただ、私の中での「チャンギ空港での寝床第一位」はここではありません。
チャンギ空港での寝床第一位は・・・
私が一番熟睡できたのは、ゲート前に並んでいる椅子です。
2回目の修行の時だったのですが、少し時間を持て余していて搭乗2時間ぐらい前にANAのチェックインゲートに到着しました。ゲートが開く前でも人がいるのですが、1つ2つ先のゲートに移動すると意外と誰もいません。ベンチにはそれぞれ電源も付いているので、携帯を充電し、カバンを枕に目を閉じたら・・・1時間以上爆睡!
横になると熟睡度が全然変わりますね( ̄∀ ̄)
こんなところで寝てて大丈夫なの?と思われる方もいるかもしれませんが、みんなやっています(^^;)
ベンチの上で寝てる人、ベンチの下に潜り込んで床の上で寝てる人、壁にもたれて寝てる人、いっぱいいます。
夜のチャンギ空港をぶらぶらしていると、旅行に小慣れた人なら寝袋や毛布を使って寝てる人は結構います。意図的かどうかは分かりませんが、薄暗いエリアもあり、そこではベンチや床で寝てる人はたくさんいます。
こういうところは、さすが「アジアのハブ空港」って感じでしょうかね。
深夜のチャンギ空港での注意
24時間営業で、夜でもたくさんの人がいるため、警備も厳重です。
3回の修行中、3回とも目撃しましたが、銃を肩にかけ防弾チョッキとヘルメットという完全武装の警察が見回りしてます。流石に怖くて写真に残せませんでしたが・・・。
私は一度も「職質」されたことはありませんでしたが、たぶんパスポートと搭乗券などをチェックしているんじゃないでしょうか。
悪いことをしているわけではありませんので、「職質」されても問題はないでしょうが、ベンチで寝ていて急に起こされて目の前に銃を持った人がいたら、ビビりますね(^^;)
まとめ
いろいろな問題はあったものの、計画通り3回の修行で目標である50,000PPを達成することができました。
3回のうち2回はシンガポールまで行っても、入国しないで帰ってくるという、普通の人には言えないような週末を過ごしました(^^;)
誰がつけたかしりませんが、「修行」と言われるような辛さや苦しさは全くなく、楽しい時間をすごすことができました。SFC修行を終え、ビジネスクラスも体験し、陸マイラーとして少しレベルが上がった感じですね。
何はともあれ、これでプラチナステイタスを獲得できました。獲得した権利を、これからどう使うかに頭を切り替えていきます。
(終わり)
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